ぎゃらりー4
スタイル1
馬堀法眼善孝先生作 明治天皇御像
明治天皇御製 和歌
大空にそびえて見ゆる高峯にも
登らば登る道はありけり
目に見えぬ神にむかいて恥ぢざるは
人の心のまことなりけり
たらちねの親につかえてまめなるが
人のまことのはじめなり
あらし吹く世にもうごくな人ごころ
いわおに根ざす松のごとくに
あさみどり澄み渡りたる大空の
ひろきをおのが心ともがな
馬堀法眼善孝先生作 大正天皇御像
馬堀法眼善孝先生作 昭和天皇御像
明治天皇御像
子供のころから一番気に入っている肖像です。
この御像について詳しい方がおられたら、お教えください。
後醍醐天皇御像 重文 清浄光寺
私の先祖は長いこと朝廷にお仕え申していたようですが、そのため自分の血の中にもそのDNAがあるように感じます。ただ、藁科氏になった頃でしょうか、たいへん後醍醐天皇と昵懇になり、付き従ったために、中規模の城を落とされたり、多数の死傷者を出して藁科氏が縮小された模様のようです。そのためでもないでしょうが、血筋で?私も大事なところで、損をしたり、撤退をせざるを得ないことがあります。でも、天命の声がかかれば、良い働きをさせていただこうと、常図ね思っております。尚、曾祖父は幕末まで、志太郡のほうで、兵站部の殿様をしていたそうです。(明治40年前後でしょうか、父が祖父に連れられて行ったら大量の武具を見たそうです。)
熱い日に黄色のバラを頂きましたどんどん
花が広がってくるので慌てて描きました
所要時間2時間 f10号油彩
この絵はただ今、盗難にあっております。
清水町の展覧会に出品した結果7月ごろ主催者が紛失しました。
沼津警察署に2016年11月17日に届けてあります。
見かけた方は沼津警察署または、055-963-6305までお知らせください。
モデルさんが突然来てしまいました
慌てて支度をして描きましたが
少し寒い日だったので上に着てもらいました
モデルさんは盛んに手指を組み替えて止まる事
はほとんどありませんでした(たぶん画家の
能力をテストしていたようです)が私はモデルが
どんなに動いても全然平気ですので全く困りま
せんでした
時間の都合で3時間(正確には、午前90分午後90分後日バックの修正少々)で仕上がりです。(加筆したいところもありますが)f30号油彩
これは筆慣らしですのでモデルさんの気持や人間性、人格、心の中は全く描きこんでいません。芸術性もほとんど考慮していません。肖像系の絵はモデルさんより画家の人間のレベルが低いとすぐわかります(絵に出る・端的に言いますとモデルになった人より絵描きが馬鹿だと、見た目は良くてもモデルの内面がくみ取れないので、次元の低い作品になります)ので技術以上に自分に教養をつけ人間性を高める努力が必要になります。像を描くということは表面上の姿を利用してその人の内面を表現することだと理解しています。もちろん似ていなければだめですが、似ているだけでもいけません。その為、相手の心の中を見るために、自分の我執を捨てる練習をします。(石膏像・裸婦デッサンは言うまでもなく、人物画の絶対的基本です。)こちらはプロの絵画モデルさんですので、写真撮影はありません。それから、下半身のボリュームがあり過ぎのように見えるかもしれませんが、これはデフォルメではなくモデルさんとの距離が1m位しかなく、もっと歪んでいましたが、大分直したところです。
遺影についても書いておきますと、それがうまくいった時は亡くなった人のペットが反応します。ワンワン目を輝かして吠えます。そのあと額の裏側に回って怪訝な顔をしていました。写真ではなかった事だそうです。*Stefan Anton George(1868~1933)が亡くなった人の魂はその体を離れ宇宙の空間の旅を始めるというような事を言われていたのを思いだしました。すべてがそうかは知りませんが、魂は引っかかりがあればそこに留まれるかもしれません。その為もありますが、描く時は必ず手を合わせて出てきて下さいと、念じるようにしています。出てこない時は大変苦労することもありますが。描いた事を
忘れるくらい簡単にできる時は多分霊が働いているかもしれません。*ドイツ象徴主義の詩人
スタイル2
生徒に説明用
家にあったのは砂糖壺と匙です真ん中の花と花瓶は
他からの流用果物グラスは想像です
f8号油彩
コローに触発されて描きました
場所は狩野川河畔です
木の上部が少し反射
しています
f20号油彩
甲山アトリエ蔵
昔、京都府画学校において、母の友人佐々木花子画学生が竹内栖鳳の指導のもと、描いた
水彩画です。竹内栖鳳の筆が入っているそうです。(上村松園とも、その時お会いしていたようです、OBとして学校に手伝いに来ていたのでしょうか?)
あの竹内栖鳳がこのような土台を持っているのは、なるほどと思われます。実際の画像はもっと落ち着いて素晴らしい存在感があります。数字の1933は譲り受けた年号の様な気がします。推測ですが、描かれた時は大正12年頃? 甲山アトリエ蔵
モデルさんは近所の子です。とても良い子です。一人で幼い妹の世話をしてとても感心します。しっかりしているところは私など足元にも及びません。二人とも寂しそうだったので、ぬいぐるみを二人にあげたら、自分の分まで妹にあげました。 (右肩、向かって左が影のように見えますが、tシャツが黒かったので、塗りはじめましたが何等かの理由で止まってしまったようです。) 甲山アトリエ蔵
橋本博先生作 良き日
尊敬する橋本先生です。この表現力は世界的なものと思います。
及川康雄 自画像 1915 60×45cm
National Portrait Gallery
Charles Dickens 1812-1870 By Samuel Laurence 1812-1884
Chalks 51.7×36.4
Samuel Laurence is the epitome of the efficient professional portraitist of the midnineteenth century. Working in both oils and crayons, in a style derived from Sir
Thomas Lawrence (but lacking his verve and technical accomplishment),he exhibited at the Royal Academy for almost fifty years. Undoubtedly his career was furthered by his relationsip by marriage to the prominent man of letters Leigh Hunt(no.54),and Laurence made a speciality of portraits of literary celebrities,often intended for engraving. Among those who sat for him were Alfred, Lord Tennyson, William Makepeace Thackeray, Anthony Trollope (all belonging to the Gallery), Thomas Carlyle,George Eliot and Mrs Gaskell, -----
Mrs Margaret Oliphant 1828-1892 By Frederick Sandys 1829-1904
Coloured chalks on light blue paper 69.2×56.8
Richard Brinsley Sheridan 1751-1816 By John Russell 1745-1806
Pastels on grey paper 59.4×44.5 oval
John Constable 1776-1837 Self-Portrait (あのターナーと風景画では双璧のコンスタブルの自画像です。)Pencil and black chalk,heightened with red chalk 24.7×19.5
こちらは、自画像ではなく、ラムジー・レイナグル作になるようです。
流石に美化の仕方が素晴らしいです。自画像は上の状態ですが、カンスタブルは風景画では天才と言われ、英国ではなく、フランスで絶大な人気があったそうです。下がその風景画。
ジョン・カンスタブル 麦畑 1826年 143×122cm
こちらは創作の部分が遠景に含まれているそうです。
ロンドン ナショナル・ギャラリー
John Constable Salisbury Cathedral from the Bishop's Garden
Bequest of Mary Stillman Harkness,
John Constable Mrs.James Pulham, Sr
風景画家も肖像を描きます。
National portrait gallery ではなく、ロンドン、テイト・ギャラリー蔵です。
Joseph Mallord William Turner 1775-1851
Tuner 作 カレー埠頭 イギリス定期船の到着 172×240cm London National Gallery
(上六枚の絵は Portrait gallery ではありません。)
Sir(austin)Henry Layard 1817-1894 By George Frederic Watts (1817-1904)
Coloured chalks 58.4×48.3 Signed(Perhaps later),in pencil,lower left: G.F.Watts
William Cowper 1731-1800
By George Romney 1734-1802
Pastels 57.2x47
Inscribed,in ink,on a label formerly attached to the backboard:William Cowper The Poet/Drawn from the life/by George Romney./1792
Nicholas Hilliard 作 Sir Walter Raleigh 1552-1618
Watercolour and bodycolour wich silver highlights (oxidised)on vellum laid down on card 4.8×3.9cm
これはヒリアードの超小型肖像画です。watercolourですので、退色の恐れがあるようです。
Samuel Cooper 作 John Maitland 1616-1682
Watercolour and bodycolour heightened with silver and gold on vellum
日本では手に入りにくい vellum に描かれています。
8.6×6.9cm
Self- Portrait Isaac Oliver 1560-1617
Watercolour and bodycolour on vellum laid down on card
6.2×5cm
Elizabeth Barrett Browning 1806-1861
By Field Talfourd 1815-1874
Coloured chalks on brown paper 60.3x44.7
Signed and dated,bottom left:Field Talfourd/Rome.March./1859.Inscribed on a label formerly on the back:Elizabeth Barrett Browning/Drawn by Field Talfourd-Rome,-1859./Belonging to,and commissioned by,/Miss Heaton,/6 Woodbouse Square./Leeds.
こちらは、だいぶ上げ底で描かれているようです。モデルさんを気に入れば画家はokatiménko(フランス語です・うそです)の人でも簡単に絶世の美女にできます。でもそれは、真をこの世に留めるという本質的な価値は全くないと思います。写真(あまり修正しない事が条件)に絵が駆逐された原因の一つでしょう。唯この人は元の造作はとても良いです。
Other paintings(Autres peintures,Altri dipinti)
馬堀法眼善孝先生作 乃木大将像
先生には、以前私の生徒さんを全日肖に入れていただき誠に感謝しております。
本人はもう亡くなられましたが、大変に喜んでおりました。改めてお礼申し上げます。
それから、今の生徒さんは乃木大将は旅順を攻略された人ぐらいしかご存じないようですので、簡単にわかるように、鳥羽伏見の戦いに参謀として従軍し、のちに東京帝国大学教授になられた、竹添井井氏(1842~1917)の漢詩、双殉行を割合やさしい文面ですのでお読みください。(なお、兮は字の意味はなく助字で、ケイとかゲイと読みます。はちがしら。 言言都自熱腸迸、は言げんすべて熱腸よりほとばしる、と読みます。)
双殉行
戦雲圧城城欲壊 腹背受敵我軍敗 連隊旗兮臣所掌 為賊所奪臣罪大
旅順巨砲千雷轟 骨砕肉飛血雨腥 二万子弟為吾死 吾何面目見父兄
青山馳道連朱闕 万国衣冠儼成列 霊興粛粛牛歩遅 金輪徐輾声如咽
弔砲一響臣事終 刺腹絶喉何従容 傍有蛾眉端座伏 白刃三刺繊手紅
遺書固封墨痕湿 責躬誡世情尤急 言言都自熱腸迸 鬼哭神恫天亦泣
嗚呼以身殉君臣節堅 舎生徒夫婦道全
忠魂貞霊長不散 千秋万古侍桃山
これはあまりにも重いので、私は一度も吟じられなかったと思います。
今の政治家や官僚トップの穢れをみても日本人の資質の低下は甚だしく
比較するたび、落胆を禁じえません。
Jean-Baptiste GREUZE 1725-1805 75×59cm
画家本人のAutoportrait
ずっと見ていると、この方の精神性が見えてくるような気がします。
ルーブル美術館蔵
FRAGNARDの描いた、ディドロ像です。 80×64cm
上の絵と違い流麗な筆さばきなので入れてみました。
どちらがお好みでしょうか?
ルーブル美術館蔵
Jean Antoine Houdon 作の Bust of Denis Diderot 1773
清水玉舟 先生作 舞子
日本画もいれてみました。
こちらは、先生の内面が内包されているかもしれません。
Kurt Kauper Diva Fiction 90×48in oil on birch panel
Kurt Kauper was born in indianapolis ,indiana on august 23.1966.he graduated from boston university with a bfa in 1988.and received an mfa from ucla in 1995.he has had solo ahows at acme in los angeles,and deitch projects in new york city,and was included in the 2000 whitney biennial.he is an assistant professor of painting at yale university.he and his family live in new york city.
Diva(伊)だそうですが、こちらに描かれている方の歌は全く聞いたことがありません。
醸し出されている雰囲気は見たとうりでコメントはいらないでしょう。美化したり、味付けしたりせずに素のままに描くのが最も価値があると思います。と言っても、Douglas Macarthurに精神の金玉を抜かれた日本人は真実ではなく、虚飾を求めて低俗の穢れを表しているようです。また、山田風太郎氏曰く「日本人の特性は軽薄である」。画像の方も、「あんたそうじゃないの?」と言いそうな感じです。 Kauper氏はマリア・カラスも描いています。
上手くいっていないものも入れてみます。
木戸孝允像です。迫力もインパクトも出ていますが、真を捉えているかというと疑問です。内省的部分も感じられないようです。表面の立派さを求めると、内面が隠れます。
画家が自信をもって描くと、自分の観念が内包されることがあります。この画像のもとになった写真がありますので、掲示板に載せておきます。表面上は似ていますが、本質が違う事がおわかり頂けると思います。ここで加筆しますと、例えば、Las Meninas (スペイン語)に描きこまれているベラスケスの自画像もそうですが、チャーチルを描く無名の画家の姿を見ると、自信を放下し、それを超越した領域に超一流の人の心は到達しているかのようです。自信には、誤解と慢心が常に影の如く寄り添います。そして、時として、それが主導権を握る事が往々にして存在している様な気がします。自信云々を言うようでは、また捉われている間は、三流かもしれません。